今日、車椅子の客が店員に絡んでいる場面に偶然出くわした。

 

その客は新オープンの店で、その店が車椅子の人にも対応したつくりかどうかをあれやこれやと、しつこくたずねていた。

こんなことを思うなんてイヤなヤツなのかもしれないけど、その言い方がボクにはどうしても気になった。

まるで店の粗探しをしてるみたいで、不備があれば即噛み付いてやろうという雰囲気が伝わってきて、聞いていていい気はしなかった。

 

たしかにその人たちにとっては大問題で、エレベーターや特別なトイレがなかったらこの上なく不便だろう。

想像力のないボクにだってそれくらいは分かる。

でもこの世の中のすべての建物がそのような設備を持てるわけではない。

現代においてはハートビル法なんてのができたりと、よい方向に進んでいることは確かだけど、特に古い建物なんかではまだまだ対応しきれていないこともあるだろう。

 

そういういわゆる「粗」ばかりに目を向けていたんでは生きにくいだろうなー、と思ってしまう。

今までボクなんかには想像もできないくらいつらいことをたくさん経験してきて、ついつい無意識の内にいろんなことの粗探しをしてしまうようになってしまったのかもしれない…

 

なんてことを考えていたら思わず「ハッ」と気付いた。

ボク自身も学生時代のうらみつらみから、すぐ大人の粗を探すようになってしまった。

似たもの同士じゃないか。

うらみみたいな気持ちは、そういうネガティブな人間観を育ててしますのかもしれない。

なんだか悲しいな…

 

書き始めでは、他人に期待しながら生きていくのはつらいことだから、もっと自分からポジティブに変わらなくちゃ、なんていう批判を展開するつもりつもりだったけど、書いていて、実はボク自身もかなり他人に期待しながら生きていたんだな、と気付かされた。

ふむ、ポジティブに変われなんて、まさに自分にうってつけの言葉だ。

 

でもなんかなー(苦笑)